■電脳人語(壱)

[初出]広島大学IMD-OB会誌「ちからこぶ」29号 1999/12発行

 電子名簿の穴埋めコラムです。
 コンピュータのこと、パソコン通信やインターネットのことなど、 そのときどきに思いついた電脳なことを書いていく予定。
 メールアドレスが増えていくと、このコラムも縮小していきます。
 みなさん、ネットを始めて、コラム枠を縮めてね (笑)


 最近、パソコン通信とインターネットの統合化が進んでいます。
 例えば、ニフティは11月1日からinfowebを統合し、@nifty(アットニフティ)になりました。
 11月以降ニフティに新規入会する人は、基本的には(入会時の初期設定では)、 ニフティ従来からのパソコン通信サービス(電子お字書きのパティオもそうです) もインターネット経由で読むようになっている。…こいつがもの凄く使いにくいんだが。 で、『会員登録種別を従来ニフティタイプにしますよ』と、登録変更をしないと、 パソコン通信ソフトでのアクセスができない。
 使い勝手だけで新しいニフティのスタイルが良い悪いを云々できないですが、 「パソコン通信最大手のニフティがついにパソコン通信を捨てるか?」と、 以前からのネットな人々を淋しがらせるネタにはなっています。


 ただ、思うに、インターネットだとどうしても『繋ぎながら見る、読む、書く』 というスタイルが標準になってしまう。 ソフトもそれを前提としたつくりになってしまう。専用線でない限り、このスタイルはツライ。 見たいところをダウンロードしてくれる、ウェブ自動巡回ソフトもあるらしいし、 繋ぐ前に文章を書いておいて、繋いでから書込むこともできない訳じゃないが。
 いったん書いて推敲したいとか、思いつきで書いた文章だから一晩寝かせてから投稿したい、 というスタイルはどんどん死滅していくのでしょうか?
 パソコン通信は、情報を取得する場であると同時に、 言葉を交わし思考を組み上げ情報を創り上げていく場だったけれど、 現状の一般インターネット環境とソフトはその点では未熟すぎる気がします。
 逆に、未熟であるが故に、自分が好きに環境を作っていけばいい、という強みもあるかもしれない。
 それには、家庭用回線専用線化が不可欠。INS24時間テレホーダイが先か、専用線の格安化が先か、 ケーブルTVインターネットのセキュリティ強化が先か…。それとも他に何か出てくるか?
 千年虫(2000年問題ね)やWindows 2000対策で残業して、 いらんことに頭を使ってる場合じゃないよ…誰のことだ (笑)


サイト初掲載日:2000/01/28(Fri)
ココログ移植日:2004/11/03